普段は畳の目に沿って掃除機をかけてホコリを一掃します。畳の清掃は昔からホウキとお茶っ葉が
一番適しているとも言われています。出がらしのお茶っ葉をギュッと絞って畳にまき、ほうきで一緒
に掃き出せばホコリも香りもスッキリします。
畳を拭くときは畳の目に沿って、必ず乾いた雑巾で拭いてください。濡れ雑巾で拭くと黒ずむこと
があります。汚れを見つけた場合は、酢を薄めた水で雑巾を固く絞って拭きよく乾かしてください。
畳表を裏返してそのまま使用することを裏返しといいます。
新品で購入または、表替えをしてから3~4年目で行うのがおすすめです。特に品質の良い表を
購入された場合は裏返しをして、日焼けして色が変わったり、痛みが激しくなるまでご使用するのが
経済的です。
本来は年2回、春と秋のよく晴れた日に畳を干すと良いと言われています。
まず先端の尖ったもので、中央にある畳から持ち上げて取り外します。取り外した畳は一枚、一枚
大きさが違いますので、入れ間違うと、入らなくなります。なので必ず向きとどこにあったものかを
印をつけておきましょう。干す時は地面に畳が直接つかないようにすることが大切です。
ブロックなどを台にし、洗濯竿などに立てかけるように干しましょう。ベランダに立てかけても良いでしょう。
この際、畳表を直接日光に当てないようにしてください。畳床の面を日光に向けて、ホコリをたたき出して4~5時間干してください。畳を干せない場合は、単純に床から畳を浮かして、空き缶などをはさんで、風を通すだけでもOKです。
畳床はメンテナンス次第で30年以上持ちますが、歩いた時にプカプカしたり、畳と畳の隙間がかなりできてしまったら替え時です。畳屋さんにご相談ください。
畳は濡らしたままにすると黒ずみが出てきてしまいます。それぞれの汚れを処置した後はしっかり部屋に風を入れ、乾かしてください。
・インク:牛乳を湿らせて拭き取るか、レモンで湿らせたあと、塩素酸ソーダを10倍に薄めたもの
で拭き取ります。
・醤油やソース:染み込まないように小麦粉やベビーパウダーなどをすぐに振りかけ、水分を吸い取
らせます。その後粗塩をふりかけ、叩いて畳の目からパウダーを浮き出させ、掃除機をか
けます。
・クレヨン:乾いた雑巾にクリームクレンザを少しつけて拭き取ります。
・ペットのおしっこ:塩、小麦粉、パウダーのいずれかをすぐに振りかけ、水分を十分に吸い取ら
せてから掃除機をかけます。その後お湯で濡らした雑巾を固く絞り、よく拭いて、さらに
乾拭きしてよく乾かします。灯油の場合も同様です。